大阪城南 真田丸 大應寺浄苑

お墓参りにおすすめな花8選 | 選び方やタブーについても解説

本記事では、お墓参りにおすすめな花について紹介します。お花の選び方や気を付けるべきマナーについても解説しますので、お墓参りに行くときの参考にしてみてください。

お墓にお供えする花は、供花(くげ)と呼ばれ、故人へお供えすべきものの1つです。

一方で、お墓にお供えしてはいけない花や、

どのような花を選べばいいのか、迷ってしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、お墓参りにおすすめな花について紹介します。

また、お花の選び方や気を付けるべきマナーについても解説しますので、

ぜひ参考にしてみてください。

お墓参りにお花をお供えする理由

お墓参りに訪れた際に、お花をお供えすることを供花(くげ)といいます。

花はお墓参りでお供えする五供の1つとされ、

そのなかでも灯明と線香と並んで仏の三大供養ともいわれています。

お墓に花をお供えする理由は所説ありますが、以下の説が有力です。

  • 花が仏様の慈愛と忍耐を表現しているから
  • 清浄を表すものとして心を清くいてほしいという仏様の教えから
  • 香りは故人の食事とされるため

いずれにせよ、ご先祖様の供養には欠かせないものとなっていますので、

お墓参りに訪れる際には、ぜひお供えものとして持参しましょう。

お墓参りのお供えする花のマナー

お墓参りでお供えするお花には、明確なルールは決められていません。

一方で、お墓に花をお供えするときには一定のマナーがあります。

また、地域や宗派によってもマナーが異なりますので、事前に確認をしておくことが重要です。

また、自分以外にも親族や知人、もしくはお墓に参拝に訪れる人など、

多くの人が訪れる場所だからこそ、マナーを守って花を選ぶことが重要です。

基本的には故人への思いを込めた花を選ぶ

上述の通り、お墓参りでお供えするお花に明確なルールはありません。

そのため、基本的には故人を偲ぶ気持ちを込めた花を選ぶと良いでしょう。

例えば、故人が好きだった花をお供えしたり、

季節を感じられる花をお供えしたり、故人が楽しく過ごせる花を選ぶことがおすすめです。

また、花言葉や花が持つ意味を込めてお供えすることもおすすめ。

思い出のある花を持っていけば、自然と心を華やかにしてくれるのではないでしょうか。

左右対称になるように備える

お花は極楽浄土をイメージするものであり、

美しく飾るためには左右対称になることが望ましいとされます。

そのため、お墓参りにお花を持参するときは、

左右に飾れるように1対(2束で1セット)を購入しておきましょう。

一般的なお墓には、花立がお墓の左右に備えられています。

左右が同じバランスになるように、花の種類や色、

本数が同じになるようにすることがポイントです。

花の本数を奇数になるように備える

お墓にお供えする花の本数は、奇数が良いとされています。

具体的には3本・5本・7本のいずれかの本数でお供えすることが一般的です。

生花店などで販売されている仏花は、あらかじめ本数が調整された状態で販売されています。

一方で、自分で花を選んでお供えしたいときは、お供えする花の本数にも気を配ってみましょう。

地域や宗派によってのルール

先述の通りお墓にお供えする花には、

地域や宗派によって特有のマナーが存在するケースがあります。

例えば、神道では榊(さかき)を備えることが多く、仏花はお供えしないことが一般的です。

とはいえ、近年では考え方が多様化しており、

従来のマナーに沿わない形式のお墓参りをしていることもあります。

お供えするお花が分からないときは、家族や地元の人に聞いておくと安心です。

明確なルールは設けられていないものの、

気持ちよくお墓参り仏花の代わりにをするための配慮は欠かさないようにしましょう。

お墓参りのお供えするお花の選び方

お墓にお供えする花のマナーでも紹介した通り、

基本的にルールは存在しないため、好きな花をお供えできます。

とはいえ、数ある花のなかからどれを選ぶとなると、

どれを選んだらよいのか迷ってしまいますよね。

ここでは、お墓参りに持参するお花の選び方を紹介します。

お花選びに迷っているときの参考にしてみてくださいね。

故人が好きだった花を選ぶ

おすすめの選び方は、故人が好きだった花を選ぶ方法です。

お墓参りは、故人の供養のために行うものですので、

基本的には故人が喜ぶものをお供えすると良いでしょう。

ただし、季節によっては故人が好きだった花が

手に入らないことや、生花店での入手は難しい花もあります。

好きだった色の花を使ったり、故人のイメージにあう

花を選んだり、アレンジをしながら花を選んでみましょう。

季節にあわせた花を選ぶ

季節感のある花を選ぶことも、お墓にお供えする花選びのポイントです。

お墓参りは、春と秋のお彼岸や、夏のお盆、年末年始など、季節ごとに訪問する機会があります。

そのため、季節ごとに違った花をお供えするのもおすすめです。

基本の仏花にあわせて数本だけ季節の花を加えるだけでも、お墓を華やかにできます。

迷ったときは仏花や墓花のセットの購入がおすすめ

生花店などでは、お墓や仏壇にお供えするための仏花や墓花を販売しています。

菊などを中心に、お墓に適した色合いの花が販売されていますので、

迷ってしまったときは仏花や墓花を選べば間違いはないでしょう。

もしくは、仏花を基本にして、数本のアレンジをしてみるのもおすすめです。

仏花のセットに、故人が好きだった花や季節の花を加えることで、

オリジナルなお供え物を用意できます。

タブーとされる花を避ける

お墓にお供えする花のなかには、仏教的な理由からNGとされているものがあります。

具体的には、以下のような花を避けることがマナーです。

  • トゲのある花:殺生や流血を連想させる
  • 匂いの強い花:線香の匂いを妨げるから
  • 毒がある花:仏様に毒を盛ることになるから
  • ツル・ツタのある植物:成仏を妨げるから

一方で、最近ではこれらの花でも気にせずにお供えする家庭も多いです。

特に、仏教の教えを強く守っている地域などでは、タブーとされる花に注意しましょう。

お墓のお供えにおすすめな花の種類

ここでは、お墓のお供えにおすすめの花を紹介します。

具体的には、以下のような花を備えることがおすすめです。

  • キク科の花
  • ユリ
  • スターチス
  • カーネーション
  • トルコキキョウ
  • 神道の場合は榊(さかき)
  • 高野槙(こうやまき)
  • 樒(しきみ)

おすすめの理由や花の意味などについて紹介します。

白い菊の花

仏花と聞いて、菊(キク)を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

特に白い菊の花は、特にお葬式などで

用いられることが多く、代表的な仏花として扱われています。

明確な理由は明らかになっていませんが、

明治時代以降から白い菊を弔事に用いるようになったとされています。

菊の花言葉は、「信頼」「高貴」「高潔」「高尚」とされ、

国花や皇室の紋章にも使われる格式高い花です。

また、花自体が丈夫で長持ちすることから、

お墓へのお供え物としてぴったりな花といえるでしょう。

白いユリ

白いユリもお墓のお供えにおすすめの花の1つです。

白いユリの花言葉は「純潔」「無垢」「威厳」ですが、

1本だけの場合は「死者への捧げもの」を表します。

ただし、お墓にお供えする花は匂いのきついものを

避けるのがマナーで、ユリも匂いがきつい花の1つです。

また、ユリの花粉は洋服などについてしまうと

落とすのが大変なので、扱いには十分に注意しましょう。

ストック

ストックは、別名アラセイトウとも呼ばれ、冬から春にかけて開花する花です。

パステルカラーの淡い色合いが特徴で、お墓に彩りを加えてくれます。

一方で、ユリと同じく少々匂いのある花ですので、お供えには注意が必要です。

スターチス

スターチスも、仏花として一般的な花の1つです。

小さな花がたくさん咲き、ボリューム感のある

花束になることから、お墓を華やかに飾りたい方におすすめ。

また、ドライフラワーに使われることも多いスターチスは、

水が少なく手も十分に長持ちすることから、仏花にぴったりな花といえるでしょう。

カーネーション

母の日のイメージが強いカーネーションですが、仏花としても人気があります。

花言葉には「無垢の愛」という意味があり、故人を思ってお供えする花としてぴったりです。

また、同じカーネーションでも種類が豊富にあり、

花束の大きさにあわせてサイズを選べるのもおすすめの理由です。

菊やスターチスと同じく長持ちする花でもあるので、

お墓にお供えする花としてぴったりな花といえます。

竜胆(リンドウ)

リンドウは、紫色の花弁が特徴的な山野草です。

ほかの花と同じく、仏花として用いられることが多い花の1つで、

生花店によっては最初から仏花のセットに入っていることもあります。

花言葉は、「あなたの悲しみに寄り添う」という意味があり、

故人への思いを込めた包容力がある印象です。

トルコキキョウ

トルコキキョウは、夏場のお供え物におすすめの花です。

暑さに強いトルコキキョウは、夏場のお墓でも

長持ちしやすく、特にお盆のお参りにおすすめといえます。

白やピンク、紫色などの種類があり、仏花としても程よい色味が揃っているのもポイント。

生花店によっては、リシアンサスやユーストマという名前で販売されています。

高野槙(こうやまき)

高野槇は、真言宗の供花として多く使われる植物です。

真言宗の総本山である高野山に多く自生していたことから、

供花として用いられるようになったといわれています。

弘法大使が長持ちをする花を探していたところ、

この高野槙を見つけたという説もあり、古くから真言宗のお参りで使われていたようです。

現在でも、一部の地域では高野槙をお供えしているケースがあります。

樒(しきみ)

樒とは、マツブサ科シキミ属に分類される常緑性小高木の1種です。

古くから仏教と密接な関係を持つ植物で、

現在でも関西地方を中心に、供花として用いられています。

一説によれば、鑑真が唐から日本に樒を持ち帰った

ことが由来とされ、仏教を象徴する植物とされています。

神道の場合は榊(さかき)

神道の場合は、榊をお供えすることが多いです。

「神様と人の境にある木」という意味を持つ植物で、

とがった枝先を依り代として、神様が宿るものとされてきました。

神道のお墓参りでは、この榊の枝を備えることが一般的ですが、

現在では神式であっても仏花を備える家庭も多いようです。

神式のお墓参りに訪れる場合は、榊をお供えするべきかどうかを確認しておきましょう。

お墓参りの花はどこで買うべき?

お墓参り用の花は、基本的には生花店で購入するのがおすすめです。

仏花をセットで販売しているケースも多く、迷わずに購入できるでしょう。

また、故人の好みや季節にあわせて、花束をアレンジできるのもおすすめポイントです。

花立のサイズにあわせて茎のカットもしてもらえるので、お墓参りにぴったりといえます。

また最近では、スーパーやホームセンターなどでも仏花を販売しています。

そのほかにも、霊園や墓地の近くにあるコンビニでは、

店頭で仏花を扱っているケースもあるようです。

夏場の暑い時期などは、花がダメにならないように、

お墓の近くの店舗で購入することも検討しましょう。

お墓参りでお供えする花に関してよくある質問

最後に、お墓参りでお花をお供えするときに、よくある質問についてまとめています。

お墓参りで花がすでにあるときはどうする?

お墓参りに訪れたい際に、先に訪れた人がすでに献花をしている場合があります。

先に献花されている花が枯れている、もしくは

枯れかけている場合は、自分で持参したものと交換をしましょう。

まだ花がきれいに咲いているときは、一緒に花立に飾ることがことがおすすめです。

とはいえ、花立はそこまで大きなものではないため、どうしても入りきらないことがあります。

その場合は、自宅の仏壇にお供えしたり、

墓地や霊園にある無縁仏にお供えすることがおすすめです。

お墓参りでお供えした花は持ち帰るべき?

お供えした花の持ち帰りについては、墓地や霊園のルールに従うことが基本です。

墓地や霊園によっては、お供え物の持ち帰りをルールにしていることがあります。

ルールで持ち帰りを推奨している場合は、

少しの間だけ献花しておき、帰り際に持ち帰るようにしましょう。

仏花と墓花の違いは?

どちらも亡くなった人へお供えする花ではありますが、厳密には違いがあります。

仏花は仏壇にお供えする花であり、墓花はお墓にお供えする花です。

一般的に、仏壇にお供えする仏花に比べると、

ほかの人の目に触れる機会の多い墓花は色合いや匂いに配慮されたものが多くなっています。

ただし、生花店によっては区別せず、仏花でひとくくりにされていることもあるようです。

お墓参りでお供えする花は造花でも良い?

造花でも問題ありません。

仏教の寺院では、「常花(じょうか)」と呼ばれる造花や、

「散華(さんげ) 」と呼ばれる花びらを模したものが使われています。

そのため、お墓参りであっても生花をお供えしても問題はないと考えられます。

一方で、生きている花は、仏教の諸行無常の教えを

表すものでもあり、生花を供えた方がよいと考える人がいることにも注意しましょう。

好きな花を選べるが、

ほかの人の目につくことに要注意

今回は、お墓にお供えする花の選び方について紹介しました。

お供えするお花には明確なルールがないため、基本的には自由にお供えできます。

一方で、自分以外にも親族や知人、もしくはお墓に参拝に訪れる人など、

多くの人が訪れる場所だからこそ、マナーを守ってお花を選ぶべきです。

今回紹介した選び方を参考に、ぜひお供えする花を選んでみてくださいね。